田口伸五税理士事務所
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  • 新年度 

     先週は、満開の桜の下、卒業式が実施され、ハイカラさんが通る(たとえが古い)みたいな大正ロマンの女子大生の姿もちらほらいらっしゃいました。 

     春休みの前倒しで、学校が閉鎖され卒業式が出来なかった昨年よりは、良かったですね。

     聖火リレーが始まり、春の甲子園も、プロ野球も、お相撲も、昨年実施されなかったいろいろなことが、少しずつ実施されるようになりました。

     飲食店は、午後9時までとまだ制限付きですが、池袋も大分賑わいが戻ってきました。

     もっとも、当事務所近くの飲食店やガールズバーなど、何店舗かは閉店しています。一度つれあいと行った猫カフェもつぶれてました(-_-) 

     閉店した店の経営者や従業員の方が路頭に迷うことなく、新しい人生を歩んでいることを祈るばかり。 

     ふかふかした毛並みのツンデレの猫の行方も気になるなぁ。

     昨年の今頃も、ホームスティと言われてましたが、マスクもしないで花見をしていた人も多かったような記憶があります。マスク不足が言われ始めた時期だったような。 

     その後、安倍総理が首都圏や大阪に最初の緊急事態宣言を出したのが4月7日。

     大阪の感染者が599人と東京より多く、一時期感染者が一桁だった宮城県が200人と全国で感染者数が2800人超と、1年前の悪夢再びという感じです。

     医療体制がひっ迫することなく、緊急事態宣言が出されないようにと願うばかりです。

     残念だけれど「マンボウ」という言葉が、新語流行語大賞ノミネート確実です(T_T)

     柔道家の古賀稔彦さんの急逝。残念です。

     5年ぐらい前に亡くなられた斉藤仁さんもそうですが、オリンピックでの柔道競技への国民の期待は過剰で、そのプレッシャーが体を蝕んだりしたのかなぁ、なんて思います。

     もしもオリンピックが開催されたら、出場権をつかむまでに費やした選手及び関係者の皆様の努力に感謝しよう。

     

     生保業界のホワイトデーショック

      生命保険には、節税をうたった保険が有りますが、あまりにも過度な節税保険については、国税庁が、課税ルールを見直し、そのたびに、更にそのルールのすき間を狙った節税保険が出されるといういたちごっこが続いています。

      2年前の2月中旬、それまで法人税通達において、その掛金が全額損金にできていた逓増定期保険(経営者の死亡保障に備える保険で10年目の解約返戻金が80%以上の保険等)について、課税上問題があるとして生保各社に通知し、生保業界では、逓増定期保険の販売を停止せざるを得ないということがありました。

     バレンタイデーの時期だったので、生保業界では「バレンタインデーショック」と呼ばれています。

     そして、今年は、「ホワイトデーショック」

     狙われたのが、逓増定期保険の「名義変更プラン」

     当初数年間の解約返戻金が極端に低く設定され、ある一定期間を過ぎると解約返戻金が急増する逓増定期保険で、解約返戻金が低い間に経営者個人へ名義変更して譲渡するという手法です。

     例えば、当初5年間の解約返戻金を5%程度に設定し、社長名義にするときはその5%の満期返戻金の価格で買い取り、その後、一定期間過ぎ解約返戻金が急増した時に、個人で受け取ることにより、一時所得として、普通に給与で受け取るよりも節税になるという仕組みです。

    3月17日に国税庁より示されたのが、現行では一律解約返戻金額で評価されている名義変更時の経済的利益について、解約返戻金が資産計上額の7割未満の場合は、資産計上額で評価するようにという内容だったという話です。

     しかも、過去にさかのぼって是正するという噂がもっぱらです。(生保レディからのまた聞きですけど。)

     生命保険の代理店は、顧客からの苦情に戦々恐々とのこと。

     税理士としてもやはり、過度な節税はリスクに繋がると改めて思わされる出来事ですね。

     新年度です。新しい環境になる方もいらっしゃるでしょうが、何とか生きていきましょう(^^)/

     (2021.4.1)
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