毎月1回は、このHPの文章を更新しようと思っていたのですが、ロシアのウクライナ侵攻と朝ドラ「カムカムロス」のため、更新する意欲が無くなっていました。
今のところ、「ちむどんどん」では、カムカムロスを癒してくれませんね。
それでも、最近の大谷選手の活躍で、少し気分が高揚してきたので、久しぶりに新しい文章を掲載します。
先日、「あの日の声を探して」という映画を観ました。
2014年フランスとジョージアの共同制作の映画です。
1999年のチェチェンが舞台。
物語は、「ここはでっかいクソ溜め、チェチェンだ。」というセリフとともに誰かが家庭用のビデオで撮影したような戦場の様子から始まります。
カメラを向けられたロシア兵が無抵抗の農民の男を小突き、テロリストと決めつけ笑いながら射殺。夫に縋りついたその妻まで射殺。両親の亡骸に縋りつく少女。
その様子を見ていた9歳の少年ハジは、まだ赤ちゃんの弟を抱いて、家を後にします。幼い少年に赤ちゃんを育てられるわけはなく、途中で、弟を他人の家の前に置き去りに。
難民キャンプに着いたものの難民の家族の中に赤ちゃんを見かけて,弟を置き去りにした罪悪感に襲われたのか、ハジはキャンプを出てしまいます。
一人さまよっていたところ、EU職員のキャロルと出会います。
キャロルはチェチェンで行われているロシア軍の残虐行為について、EUの会議の場で、必死に説明しましたが、興味をもって真剣に聴く者が誰もいない状況。
無力感にさいなまれた彼女は、せめて、目の前の少年を救おうとします。
やがて、ハジは、キャロルに心を許し、悲惨な出来事を話し始め、映画の最後で、生き別れた姉(両親に縋りついていた少女)と弟と再会するというお話です。まぁ、ハッピーエンドですね。
この映画では、もう一つ、パラレルワールド的な話が描かれています。
平凡なロシアの若者が、たばこのポイ捨てから職務質問され、あっという間に軍隊に強制入隊させられます。過酷な軍隊生活に苦しみながらも徐々に慣れていき、冷徹で下品な軍人になっていきます。
初めての戦場で民間人を誤射してしまい号泣しますが、ベテラン兵士たちの老人や子供もテロリストだから殺しても構わないという考え方に染まっていきます。
いつものように死亡した兵士から、金品を略奪した際に、ビデオカメラもゲットします。
そして、彼は、戦場の様子をビデオで録画し始め「ここはでっかいクソ溜め、チェチェンだ。」と語り始める…というシーンで映画は終わります。映画の終わりが映画の始めに繋がりぞっとしました。
ロシア軍は、チェチェン紛争の時代から、今回ウクライナで行われたような残虐行為を行っていたことと、ごく普通の若者がそういうロシア兵になっていく怖さが描かれていた映画でした。
ウクライナ軍が米国やNATOからの武器の供与を受け、8月までには勝利するとの見方やプーチン大統領の重病説も飛び出していますが、プーチンさんが、自分が死ぬなら道連れにと核のボタンを押してしまうなんてことはないのかとても心配です。
まぁ、プーチンさんが核のボタンを押してもほかの4人が同意しなければ実際には発射できないらしいですけど。
円安下、為替差益に注意!
円安が進んでいます。
今年の初め頃1ドル115円程度だったのに現在は130円を超える日もあります。
先日質問があったのが、3年前に1ドル110円で作成した20万ドルのドル建ての定期預金を20万ドルの一時払い生命保険契約への切り替えを考えているが税法上何か問題はないか?という質問でした。
ドル預金がドル建ての生命保険に代わるだけなので、何の利益もないと感じますが、預金から別の資産に変わるので、この変わったときには、為替差損益を認識することになります。
生命保険への切り替えの際のレートが130円だとすると、(130-110)×20万ドル=400万円の為替差益が雑所得として課税されることになります。
似たような国税庁ホームページの質疑はこちら⇒預け入れていた外貨建預貯金を払い出して外貨建MMFに投資した場合の為替差損益の取扱い
外貨預金をMMFにした場合は、為替差益を認識するという質疑事例です。
申告しなくても税務署にはばれないのでは?という更問がありましたが、その納税者は、毎年財産債務調書を提出していた方だったので、財産債務調書にドル預金を計上しているので、来年、それが生命保険に変わっていたら、税務署にわかられてしまう可能性があると説明しました。
5,6年前に110円ぐらいで作成した米ドル預金を円預金に替えて、為替差益を得る方も今年は多いので注意が必要ですね。
佐々木朗希投手の完全試合達成、上島竜兵さんの死、知床の観光船の沈没、4360万円の誤送金をカジノで使ったという容疑者。
HPを更新しない間にいろいろなことが起こりましたね。
ここ2,3日、「田口容疑者」とテレビで連呼され、ちょっぴり、いやな気分です。
今年ももう5月、ウクライナに平和が訪れることを祈ります。
(2022.5.19)