円滑な相続のために
| 【問３】相続を円滑に行うためには、どういうことに気をつけたら良いのでしょうか |
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【答3】相続を円滑に進めるには、遺産分割と納税をスムーズにすることが大事です。
１ 財産を分けやすくしておく
財産を分けやすくしておくというのはどういうことかと言いますと、例えば、1つの土地と家屋を
被相続人の3人で分けるというのは、簡単なようでその後の二次相続などが発生すると、孫までの世
代に共有状態が残ってしまい、不動産の処分にも困るという事態を招きます。不動産は単独所有が望
ましいのです。
財産を1つに集中させずに、分配が容易になるよう現金預金を多くする又はいくつかに分けて不
動産を所有することにより財産が分けやすくなります。また、保険金を利用して、代償金に充てる方法も
あります。
２ 納税への備え
財産の中に自由に処分できる現金・預金を用意しておくこと。
相続税の納税は基本的に現金で行なうことになります。
相続税の総額が決まりいざ納税しようとしたけれど、相続財産に現金・預金が少ない場合、相続税の支払
いに苦しむことになります。
不動産などを慌てて売ろうとすると足元を見られ安く買いたたかれてしまうケースもあります。
相続税評
価額以下で譲渡ということもあります。
相続税評価以下で譲渡した場合、その譲渡価格で申告してよいなどという相続税の指南書がありますが、
基本的には、通達で定める評価（路線価等）で行うことになります。
相続財産の評価を下げるために、不動産等を購入した方が良いという節税の話もありますが、相続税の納
税額程度の現金預金は、手元に残した方が良いと思います。
現金化されやすい、生命保険に加入する方法
も、お勧めです。